旧制台北高等学校

校章 所在地 台北市大安区
設置 大正11年
後身 廃校
現在 国立台湾師範大学

現況


現在の国立台湾師範大学正門。旧制台北第一中学校内の仮校舎にて7年制(尋常科4年+高等科3年)の台湾総督府高等学校が設置され、初代校長は松村傳台北一中校長が兼任した。大正15年に当時の台北市古亭町の新校舎に移転し、昭和2年に台湾総督府台北高等学校と改称された。校章は椰子の若葉を図案化したもので、同窓会は蕉葉会と称している。敷地と建物は昭和21年に設置された台湾省立師範学院が継承し、昭和30年に師範大学に昇格した。



現在の師範大案内図。

旧校舎


昭和3年に建てられた旧本館。現在は行政大楼として使用されている。



昭和4年に建てられた旧講堂。現在は礼堂として使用されている。



大正15年に建てられた旧普通教室棟。現在は普字楼として使用されている。

古亭駅


昭和3年に私鉄の台北鉄道古亭町駅が開業し、往時の台高生に最寄駅として利用された。戦後は台湾鉄路管理局新店線として継承され、昭和40年に廃線となった。平成10年に台北捷運(MRT)新店線・中和線が開業し、旧駅の東寄りに現在の古亭駅が新設された。台高校地は古亭原頭と呼ばれ、代表寮歌「南方文化を背負いつゝ」(大正14年制作)に「颱風去れば古亭原 咲き溢れたる仏桑華は」と謳われている。

おまけ


明治41年に当時の台北市瀧口町に建てられた旧制台北一中本館。現在は市立建国高級中学紅楼として使用されている。台北一中は台高進学者を多数輩出する名門校として知られた。例えば昭和5年の高等科在籍者445名の内台北一中出身者は137名で最多を占め、次いで尋常科卒117名、台南一中卒26名となっている。



七星山の主峰と東峰を望む。第一校歌(大正14年制作)に「獅子頭山に雲みだれ 七星が嶺に霧まよう」と謳われ、台高寄宿舎は庄司万太郎歴史学教授により七星寮と命名された。当時一帯は草山と総称され、昭和12年に大屯国立公園に指定された。「台高踊りの歌」(大正14年制作)に「対の大屯わしらが館よ 文の暁天早や陽は高い」と謳われている。


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